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ガラケーからiPhoneに乗り換えて3年が経ちました。
乗り換えてからまず第一に苦戦したのは文字入力です。
凹凸のボタンがないので、ガラケー感覚でぽちぽちと入力できない、この苛立ち。
いままでの感覚で操作できないことにちょっとだけ不満があったのを覚えています。
しかしこの3年間で地道にちょっとづつ文字入力のコツみたいなものを身につけ、今では快適に入力できるレベルになりました(まだまだ達人レベルとは言えませんがw)。
ということできょうは、iPhone歴3年のわたしが実践している文字入力「11のテクニック」のご紹介です。
■目次
10.スマートフォンの真髄!片手でピンチイン・アウト(拡大・縮小)!
設定編
まずは、キーパッドをカスタマイズ。必要なオプションを機能させ、余分な贅肉は、そぎ落とします。
1.「フリック入力のみ」をONに!
キーパッドをフリック入力専用に設定しましょう。
↑設定→一般→キーボード→キーボード→日本語→かなオプションで「フリック入力のみ」をON
「フリック入力のみ」をONすれば、トグル入力が完全になくなります。
たとえば、「あ」を2回つづけて打ちたい場合、「あ」のキーを2回タップすればいいのです(トグル入力の場合、「あ」のキー2回タップで「い」となります。←不便です。)。
↑キーの先頭の文字を連続して入力するときに便利。
フリック入力する場合、トグル入力は邪魔者でしかありません。文字入力はリズムが大事。「フリック入力のみ」は必ずONにしましょう。
あ、もうひとつ理由があります。
「フリック入力のみ」の場合、キーパッドの配列(1画面内)に「数字キーパッド」と「英字キーパッド」の切り替えボタンが配列されます。
↑「フリック入力のみ」のキーパッドにには「数字」と「英字」の切り替えボタン**が配列されている
つまり、数字モードと英字モードを1タップで切換えることができます。
このメリットについては、あとで詳しく記します。
2.キーパッドは「日本語」と「英字」の2つにしぼれ!
キーパッドの種類を「日本語」と「英字」の2種類にしぼりましょう。
↑設定→一般→キーボード→キーボードから、「編集」をタップして「日本語」と「英字」の2つにしぼる
「日本語」と「英字」にしぼれば、選択で迷うことがなくなります。キーパッド選択ボタンを押せば、交互にモードが切り換わるからです。
↑キーボード選択ボタンで「日本語」と「英字」が交互に切り換わる
じつは、最大の狙いはココ。
たとえば、キーパッドを3種類にした場合、「選択ボタンを何回タップすれば目的のキーボードに行き着くのか」、すこし考えてしまいます。
その一瞬の迷いが、イヤなのです。
モチベーションというものは、ほんのちょっとしたことで下がるものです。
2種類にすれば、選択の余地がなくり、迷わずにすむのです。
クドいようですが、文字入力はリズムが大事。余計な機能はどんどん省きましょう。
3.英字キーの優秀でムダな機能をオフにしよう!
キーパッドには、英字入力に特化した優秀な機能が搭載されています。
が、日本語入力にはまったく必要ありません。どれもこれも、邪魔になるだけです。かならずOFFにしましょう。
↑設定→一般→キーボードから英字キーの不要な機能をOFF
ただし、「Caps Lockの使用」だけはONにしましょう。
理由はカンタン。この機能だけが、自動機能ではないから。使う意思がなければ、実行されません。
Capsキーをダブルタップすれば、実行されます。映画のタイトルや歌の曲名、地名や人名などを、大文字のアルファベットで連続入力するときに便利です。
↑CapsLockキーをダブルタップで大文字連続入力
使わない時は、おとなしく眠っていてくれます。
OFFにする機能の説明をすこしだけ。
-
自動大文字入力:アルファベットの1文字目を自動で大文字する=いりません
-
自動修正:誤入力だと判定された単語に対し、修正候補を薦める=邪魔にまります。この機能がいちばん目障りになります。
-
スペルチェック: スペルまちがいの(疑いのある)単語に赤線を引っ張ります=目障です。いりません。
-
ピリオドの簡易入力:空白キーをダブルタップでピリオドと空白は入力=うん、いりません。
■入力編
さあ、続いては入力編。意外と知らない?!入力テクニックをご紹介。
4.「数字キーパッド」を活用せよ!
数字キーパッドは、記号の入力にとても適しています。ほとんどの記号が網羅されています。
フリック入力で記号を選べば、類似の記号が変換候補バーにズラリと表示。
おすすめは「矢印(→←↓↑)」の入力と「各種括弧( )」の入力。
このふたつは、意外と入力に手間がかかるのですよね。数字キーパッドを使えば簡単です。
マークダウン記法で使う記号もひと通りそろっています。マークダウンを使われる方は、是非。
もちろん数字の入力も快適。電話のキーパッドと同じ配列なので、入力が簡単です。
5.変換一覧表示をうまく使え!
一発目の変換候補バーに目的の単語が出てこない時は、迷わず一覧表示をタップしましょう。スワイプして探しだす時間がムダです。
↑変換候補バーの右端もをタップすると変換候補一覧が表示
いつ何番目の候補に出てくるかを探るより、一覧表示で確認したほうが断然はやいです。
■編集編
文章作成には、編集がつきもの。ここでは編集に便利なテクニックをご紹介。
6.「2本指」タップで「行選択」を使いこなせ!
行単位にまとまった文章を、編集(コピー、カット、削除、打ち替え)したいときに便利。
↑編集したい行を、2本指でタップ。コンテキストメニューバーが表示される
1本指で、いちいちカーソルを合わせているようでは、日が暮れてしまいます。
7.ダブルタップで「単語」を一発選択&括弧( )内入力!
単語(漢字、ひらがな、カタカナ、数字、アルファベット)をダブルタップすると一発で選択できます。カーソルを移動させるよりも、ずっと素早く確実に選択できます。
↑ダブルタップで、単語を一発選択
カラの括弧( )をダブルタップすることで括弧内にカーソルをすばやく移動させることもできます。
↑括弧をダブルタップで括弧内にカーソルが移動
8.シャッフルで一発「キャンセル」できるぞ!
iPhoneには操作のキャンセル(:undo)機能がついています。
このundoくん、ちょっと曲者。
キーパッドのどこを見渡しても、それらしきボタンはありません。そう、実行させるためには、儀式にも似たちょっと変わったことをしなければなりません。
iPhoneを手に掴み、ブンっとすばやく1回シャッフル。シャッホー。これで、undoに関するメニューが表示されます。
↑iPhoneをシャッフルすると取り消しメニューが表示。取消(:undo)、やり直す-入力(:redo)
直前の操作をカンタンに、しかも一発で取り消すことができるので便利です。
やり方はちょっと変わっていますが、文章編集にはかかせない機能のひとつです。
是非、使いこなしましょう。
9.コンテキストメニューは「スワイプ」ですばやく選択せよ!
編集作業で頻繁に表示されるコンテキストメニューバー。じつはこれ、横スワイプで表示項目をえらべます。
↑コンテキストメニューバーを横スワイプで項目を選択
両サイドのちっちゃなプルダウン?をタップするより、スワイプする方が便利です。
参考:【iPhone】【小技】これは便利!コンテキストメニューも実はスワイプできた! | [Σ]ログのわ○=Σ
■テクニック編
さあ、いよいよこの記事の目玉。テクニック編です。たぶん目から鱗が落ちますので、どうぞ受け皿を用意しておいてください。それではレッツゴー!
10.スマートフォンの真髄!片手でピンチイン・アウト(拡大・縮小)!
文章が長くなると、文章ぜんたいを俯瞰したいときもあります。文章の流れを確認しながら入力していく場合です。そういうときはピンチイン・アウトの出番。
ピンチイン(アウト)は、ふつう両手で行うジェスチャー。しかし、故スティーブ・ジョブズならきっとこう言うでしょう。
「片手で操作できないスマートフォンはスマートじゃない」と。
まったくその通りで、両手でスマートフォンを弄くっているのを見ると、なんとなく滑稽に映ります。
じつは、ピンチイン(アウト)は片手で操作できます。
↑まず薬指の指先の腹でタップした後、間髪入れずにすかさず(同じ手の)親指でピンチイン(アウト)
ちょっと窮屈ですが、慣れれば快適に操作できます。何より見た目がスマートです。
片手で操作するほうが本来で、「両手のジェスチャー」というのは、思い込みなのかもしれません。
iPhoneが何世代も、横幅のサイズを変えないという背景には、こういった理由がひとつにあるのだと思います。
11.ハーフタッチタッピングのすすめ!
iPhoneには、物理キーパッドがありません。手元を見らずに文字入力するのは至難の技です。凹凸のないディスプレイをなぞりながら文字入力するのだから、難しいのは当然。
手元ばかりを見ていると、間違えたまま文字を入力していたり、ちゃんと打てているのか、いつも不安になります。
これには解決策があります。
「半分だけキーパッドを見る」という手法。もうちょっと具体的に言うと、完全にキーパッドをみるのではなく、テキストを見つつも、キーパッドを視界のなかに入れる、というやり方です。
しかし、テキストとキーパッドとの位置関係が近ければ、このやり方は通用しますが、アプリや状況によっては、いつも近いとは限りません。
では、どうすれば良いのか?
変換候補バーに視点を向けるのです。それもバーのいちばん左に。これなら、キーパッドとテキストとの位置関係は、いちばん近い。そして、常に変わらない。
↑キーパッド全体を視界のなかに入れながら、変換候補バーのいちばん左に視点をむける。
変換バーに視点をむけつつ、ぼんやりとキーパッド全体を視界のなかにいれながら、テキストを入力するのです。
ただし、ひとつだけ注意することが。。。
変換候補バーは、今現在、入力しているテキストではなく、その変換候補が表示されるということ。ちょっと不便に感じるかもしれませんが、これって、利点でもあります。
「入力ミスをしたら、必ず変換候補もおかしな表示になる」からです。入力ミスをすれば、すぐにわかります。
はじめは慣れないかもしれませんが、馴染んでくれば、快適にテキスト入力できるようになります。
文字入力のストレスもかなり軽減できるはずです。なによりタッピングスピードがグッと速くなります。
ぜひ、おすすめのタッピング方法です。
さいごに
iPhone最大の魅力は、やはりその頭脳と携帯性。いまや、「いつでも、どこでも、(ほとんど)なんでも」できる時代になりました。
「いつでも、どこでも」色んなことができるからこそ、テキスト入力のひとつくらい、スマートに打ちたいものです。
iPhoneの長所をギリギリまで引っ張り出せば、パソコンに負けないぐらい、快適に文字を打てるようになるのです。
では、本日も素敵なiPhoneライフを。
ほいじゃーねー!
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