またまた面白い本を見つけてしまいました。
自己啓発本です。ただしそこらへんにあるありきたりな啓発本ではありません。
「日本一笑えて、めっちゃ感動して、すこぶる示唆に富んでいる啓発本」なのです。
「夢をかなえるゾウ」
かなり不思議で怪しい神様の教えにより、主人公が成長していくという「笑あり、涙あり」の啓発本です。
読み物としても楽しめます。
成功への29の課題
物語は、ある出来事をきったけに「成功したい」と強く願うごくふつうのサラリーマン「僕」と、その成功を全面的にサポートする見た目も、中身も、言動も、かなり怪しく胡散臭い神様「ガネーシャ」のサクセスストーリー。
ガネーシャが毎回だしぬけにつきつけてくる「成功への29の課題」を、「僕」が着実にクリアしていき、それを血肉にしていきます。
そして主人公の「僕」は課題の裏にあるほんとうの意味を理解していく。
ガネーシャ(著者)のいちばん伝えたかったことは何なのか?
「29の課題」は、たしかにどれも示唆に富んでいて大事なことを教えてくれます。しかしガネーシャがいちばん伝えたかったのは、そのうちたった1つの課題だと個人的には感じました。
つまりそれ以外の28の課題はそのための伏線になっているというわけです。
ほとんどすべての課題のなかに、その重要なメッセージが暗示されている、というところがまたおもしろい。(ガネーシャが大阪弁なのもこのためだったのかな?)
読者はそのことに気付いたとき「なるほど。そうきたか」とポンと膝を打つはずです。
覚悟してください。腹のそこから笑えます。
この本のおもしろい仕掛けのひとつが、読み手を深く感心させたすぐあとに、くるりと旋回して「笑い」をとるというもの。(むしろこの本は「笑い」のほうが地なのかもw)
それがなんというか、もう絶妙な呼吸なのです。
その粋な仕掛けが、次からつぎへと読者にページをめくらせるガソリンのような役割を果たしてくれている、というわけ。
まあなんといってもこのガネーシャという謎の生き物(神様)がめちゃくちゃオモロー。
その姿は、4本の腕をもつすこし小太りなゾウ(象)。流暢な大阪弁をしゃべり、わがままで、ベーコンと甘いものとタバコをこよなく愛し、おまけに駄洒落好きときている。
でも笑えるからといって決してデタラメな内容ではないし、ふざけた本でもなく、ちゃんとした中身の濃ゆい自己啓発の本ですからご心配なく。
1冊で3度おいしい
なんとこの本、社会人としてぜひとも身につけておきたい重要な3つのスキル「生き方」「ビジネス」「笑いのコツ」をもろもろ学べてしまいます。
「成功への29の課題」のなかには人生哲学だけではなくおもしろいビジネスのコツもふんだんに盛り込まれています。しかもなかなかクオリティの高い笑いの呼吸まで身についてしまう。
つまり、啓発本としても、ビジネス書としても、読み物(小説)としてもすこぶるおもしろい。1冊で3度おいしいというわけです。
腹のそこから笑えて、ここまで示唆に富んだ啓発本を私は知りません。しかもとても読みやすい本です。
ぜひともガネーシャのふしぎな世界をぜひ体験してみてくださいね。
「夢をかなえるゾウ」おすすめです。
ではでは、おおきに。
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