これまでわたしは、仕事や人生がうまくいっている人たちをたくさん見てきましたが、その多くは自らを面倒くさがりやだと自認していました。
注意深く観察してみると、彼らはただの面倒くさがりやではなく、「究極の」面倒くさがりやだからこそ、物事をスムーズに運ぶことができるのだということに気づいたのです。
それではなぜ、「究極の」面倒くさがりやたちはうまくいくのでしょうか?
P.1
あなたは面倒くさがりやですか?
面倒くさがりやのほうが人生はうまくいくなんて話、信じられますか?
きょうは本「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則
」の中から、究極の面倒くさがりやが教える人生をうまく回す5つの秘訣をご紹介。
あなたの周りにいる「デキる人間」の秘密がきっとこの本の中にみつかるはずです。
目次
1.目標をつくる(行動は目標によって決まる)
◯面倒くさいから→目標をつくる
わたしは仕事もプライベートも、すべて目標をふつるようにしています。目標もなしに行動すると、面倒臭いことが起きるにきまっているからです。
(中略)
わたしは別に、道徳的な話として「ひとは目標を持つべきだ」と考えているわけではありません。ただ単に、目標がないと、あとになって「面倒くさい」ことがおこるから、そうしているだけの話です。
目標という言葉を、むずかしく考える必要はありません。旅行先と同じ間隔で、単純に「行きたい場所」や「なりたい自分」を決めてしまえばいいのです。
そして目標さえ決まってしまえば、いまのあなたがやるべきことがわかるはずです。
面倒くさいことが起こらないよう、どんな自己投資が必要かわかるはずです。
P.22
ひとのチカラというものは目標がないと、一点に集中させることができないものです。
それは無意識的にチカラを抜けるところを探してしまい、楽をしようとするからでしょう。
目標がなければたとえ一旦は軌道にのったとしてもそのパワーはなかなか持続していかないもの。「目標」は行動の原動力なのですね。
時折は「何のためにこの行動しているのか」と自問するような思考のクセを付けていくといいのかもしれませんね。
2.変えられないものに執着しない(「変えられるのもの」に注目する)
◯面倒くさいから→変えられないものに執着しない
こうした「変えられないもの」に執着することは、時間の無駄であるばかりか、余計なストレスを増やすだけの、非常に面倒くさい行為です。
一方、「変えられるもの」は何かといえば、自分の思考と行動です。
タクシーで渋滞に巻き込まれたとき、「よし、ちょうどいい時間ができた」と気持ちを切り替えて、書類の整理をしたり本を読んだりする。
(中略)
わたしたちは、「事実」を変えることはできません。ですが、その「解釈」を変えることはできるのです。
P.30
かくいうわたしも「変えられないこと」に執着するタイプかもしれません(笑)
どうしても感情が先にたってしまうので、解釈を変えることがうまくできないんですよね。
「変えられること」と「変えられないこと」をきちんと見極めるために、思考を柔軟にしたいものです。
3.型にはまる(型をつくり、型を選ぶ)
面倒くさいから→「型にはまる」
型にはまる、という言葉に、違和感を覚える人は多いと思います。これは誤解も多いところなので、はっきりさせておいたほうがいいでしょう。
そもそも型とは、「うまくいく仕組み」のことです。
そして型にはまるとは、「うまくいく仕組みを無意識化する」ことであり、「うまくいく習慣を身につける」ことです。歯磨きだってひとつの型ですし、ネクタイを結ぶ手順もひとつの型です。問題は「型にはまるか、はまらないか」ではありません。「誰がつくった、どんな型にはまるか」が問題なのです。
P.52
これには納得です。
何をするにしてもある一定の型がないければ、無駄な労力と時間をそこに費やしてしまいます。そういうのってすごく面倒くさいですよね。
こうやっていま書いているブログの記事もある程度の型をつくり、それにはめ込んで執筆しています。
そうすることで、より早く、より自分の納得いく記事が書けます(おもしろいかどうかは別問題けど)。
4.自己責任にする(自己責任だから真剣になれる)
面倒くさいから→自己責任にする
人はなにかを決断するとき、失敗した責任は自分に返ってくることを意識しておかないと、真剣になれません。
そして真剣になれないと、工夫も生まれないし、向上心も生まれません。「失敗したらあいつのせいだ」と思っていては、誤った安易な選択をして、結局自分が泣きを見ることになるのです。
なんでも自己責任というのは、いかにも面倒くさい話ですが、その腹づもりがないと、ほんとうに面倒くさいことに巻き込まれてしまいます。
P.62
失敗をだれかのせいにできる環境の中では、思考が停止してしまいます。
そういう環境では、本当にちょこちょこミスをしてしまい、周りに迷惑をかけることも。
脳みそが当事者意識になっていないのだからそれは当然のこと。
ちっちゃなことでも「自己責任」の念をつねに持ちたいものですね。
5.「朝5分」に一番力をそそぐ(朝5分で一日を変える)
面倒くさいから→「朝5分」に一番力をそそぐ
なぜ朝5分なのかといえば、今日という1日を自分でコントロールするためです。
朝を自分のものにできれば、1日を自分のものにすることができ、極端な話、あとは惰性で進めることが出来ます。前の晩に考えた予定を翌日実行するのは、なかなかむずかしいものです。
P.74
以前、『「朝の決まった習慣」が1日の生産性を決める | ライフハッカー[日本版]
ライターでありプログラマーでもある、旅行好きのScott H Youngさんは、1日の生産性を高めるために、実験的に早起きをしてみました。しかし、一番大事なのは早起きをすることというより、毎日決まったことをすることだと気付いたのです。
(中略)
運動であろうが、感謝の儀式であろうが、書く練習であろうが、朝の日課をすることで、午後も生産性を高める準備をしつつ、よりリラックスする余裕が生まれます。
充実した一日をおくるためには、やはり「朝」の時間の使い方がキーポイントになるようですね。
まとめ
「面倒くさい」という欲求は考えようによっては才能であり、使いかた次第では、人生をグッと好転させることもできるチカラにもなります。
本書は「動きはじめたいんだけど、なかなか動けないだよなあ」なんて言っている、迷える面倒くさがりやの背中をぽんと後押ししてくれる一冊です。
挿絵や図表がふんだんに盛り込まれておりサクサク読みすすめられる本ですよ。
本格的な冬の到来で、なんとなくやる気の出ない方もいるのでは?
そんな人にもぜひ、オススメです。
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