口下手なんて関係ない!「雑談」をあっという間に盛り上げるコツ!上手な雑談の切り出し方3つ!

書評

雑談力が上がる話し方

@OtoSora_PaPAです。突然ですがあなたは話上手ですか?

「雑談はちょっと苦手なんだよなあ」「ぜんぜん間が持たないしなあ」「何を話せばいいのかわからないし・・・」と悩んだことはありませんか?

会話はコミュニケーションの基本。

とくに雑談はビジネス、プライベートによらず、色んな場面でする機会が多いはずです。

本「雑談力が上がる話し方―30秒でうちとける会話のルール」で、著者の齋藤孝教授は、雑談について次のように捉えています。

  • 話し上手と雑談上手は違う
  • 雑談力はだれでも身につくもの
  • 必要なのは会話力ではなくコミュニケーション力
  • 雑談は中身がない話であることに意味がある

かくいう私も、筋金入りの話ベタですが、この本を読んで雑談への意識が変わりました。肩の力が一気に抜けた感覚です。

きょうは本の中から、雑談の切り出し方を中心に書いてみようと思います。

雑談に苦手意識のある方は、きっと目からウロコが落ちるはずです。

雑談力が上がる話し方―30秒でうちとける会話のルール
齋藤 孝 ダイヤモンド社 2010-04-09
売り上げランキング : 289

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雑談に「結論」はいらない

え?「結論」はいらない?っと思いませんでしたか。とくに男性。

男性は女性に比べて雑談がヘタクソなのだそうです。

それは、男性は雑談をしていてもある程度の段階でなぜか締めにかかってしまう傾向が強いから。

そうなると雑談はどうなってしまうのでしょうか。

一般論を持ち出したり、あるいはその問題の要点をまとめて「つまりさ、こういうことだよね」と。

するとその話題はそこで終わりになります。なぜなら、結論が出てしまうから。その結論に対して異論、反論を唱えたら、そこからは雑談ではなくて議論になってしまいます。

では、どうやって結論をつけずに雑談を盛り上げていくのでしょうか。

たとえば「〇〇さんは遅刻常習犯だけど、その言い訳が見事なんだよ」という話に「でも遅刻はいけないよ。ルール違反だから」と返されたら、そこでこの話はほぼ終了。「ま、確かに、アンタが正しい」となるしかない。確かに、それ以上の結論はないのですから。

そんなときは紋切り型の結論を言うのではなく、

「へぇ〜、どんなこと言うの?」

「『荷物を抱えたおばあさんに病院までの道を聞かれて、一緒に行ってあげた』とか」

「確かにそりゃ、怒りにくいよな〜。そうそう怒るといえば、こないだ〇〇さんが〜」

こんなふうにゆるい感じで話が流れるほうが、グンと会話が弾みます。

ある話題の周りをグルグルと回っているようなゆるさ。「だから何?」と言われたら元も子もない話。いい意味での柔軟性、それこそが雑談なのです。

雑談のいちばんのコツは「オチを求めないこと」。締りのいい結論を探そうとしないこと。

お互いの柔らかくてゆるい雰囲気を楽しむことにあるのですね。

著者は雑談のポイントを次のようにまとめています。

  • 無理に話をまとめようとしない。
  • 抽象的・一般論的な結論をださない。
  • オチを作らずに、どこまでもズルズル引き伸ばしていく。
  • 結論に至る前に、小気味よく(時には目まぐるしく?)話題をかえていく。

これが雑談を続ける、雑談を広げる秘訣です。

雑談に苦手意識のある人も、この「結論はいらない」というルールをわかってさえいれば、雑談へのハードルがグッと下がるのではないでしょうか。

肩の力が抜け、リラックスして雑談を楽しめるはずです。

雑談は「あいさつ+α」でできている

あいさつは、雑談をするための絶好のキッカケになります。ただ注意してほしいのは、あくまでも「キッカケ」だという点。つまり「あいさつ=雑談」ではないのです。

いつもの、型どおりのあいさつが「雑談」に成長・成立するかどうかは、あいさつを交わした「あと」に、かかっています。

あいさつはコミュケーションの基本。あいさつをされていやな気分になる人はいませんよね。雑談のいちばん簡単な取っ掛かり、それが「あいさつ」です。

しかし、あいさつをあいさつだけで、終わらせては雑談にはなりません。プラスαが必要です。

「おはようございます」「朝晩は冷え込みますね」
「景気はどうですか」「いや、よくないですね」
「儲かりまっか」「いやぁ〜、ボチボチでんな」

これではまだ、ただのあいさつレベル。ここから雑談に発展させるには、このあとに“もうひとネタ”+αが必要になります。

それではどうやって、単なるあいさつのやりとりを雑談へ変化させていくのか。

どんなプラスαが必要なのでしょうか。

出勤時に近所のひととすれ違うシーンを例にだし、見事にただのあいさつを雑談へと展開させます。

最初はもちろん「おはようございます」とあいさつ。

さて、ここからです。あいさつのほかに一言、ちょっとした話題を付け加えてみましょう。なんでもいい、そのときにたまたま目についたことでも構いません。たとえば・・・

「あれ、ここの店、改装中になってますね」といった感じで、ひと言プラスしてみます。すると・・・。

「ああ、来週、新しい居酒屋がオープンするらしいですよ」と相手の言葉が返ってきます。

「また若者向けのチェーン店ですかね?」

「どうでしょう。静かに飲める店のほうがいいですけどね」

「開店したら、一度は様子を見に行かなきゃ」

「じゃあ、そのときはご一緒に」

「いいですね、ぜひ」

これだけでただのあいさつが「雑談」になりました。

ただのあいさつが、なにげないプラスαのひと言で雑談へと変わりました。

プラスαで大事なのは、「なんでもいい」「思ったことを素直に」「その時に目についてことでもいい」という点。

「何を言おう」「う〜ん、どうしよう」などと構えたり考えこむ必要はありません。すっとプラスαのひと言を口に出すのがポイント。

たわいもないプラスαのひと言から、会話のキャッチボール、つまり雑談が自然とうまい具合に、はじまっていくのですね。

目の前の相手の、「見えているところ」をほめる

そうはいっても、雑談の切り出しはなかなか難しいよなあ、と考えている人は多いはずです。

そんなときに簡単に雑談をスタートさせる万能薬が「ほめる」ということ。

いきなり何を話せばいいのか・・・。

悩んだら、まず「ほめる」。どんな些細なことでもいいので、ほめることが雑談の基本です。それも真剣にではなく、「とりとめのないことをほめる」「なんとなくほめる」のです。

理由は簡単。雑談とは、お互いの場の空気を温め、距離を近づけるためのものだから。相手に一歩近づくには、ほめることが近道なのです。

ほめられて嬉しくならない人はいません。そして、よほどのひねくれモノでもない限り、ほめられれば「この人は自分を悪くは思っていない」と感じるでしょう。

では、どんなふうにほめればいいのか?

TOKIOの国分太一さんはそのへんがすごく上手なのだそうです。

収録前にお会いすると、「先生、そのネクタイ、すごく素敵ですね」「そのシャツ、カッコいい!」と、いつも最初に彼のほうから声をかけてくれる。

すると私も「いやぁ、そうですか?今日はいつもより明るめの色にしてみたんですよ」と気分よく、そしてリラックスして答えることができる。

このほんの10秒足らずのやりとりだけで、お互いに好意をベースにした人間関係の土台が、無理なく出来上がるのです。

具体的には何をほめればいいのでしょうか。

「それほどしたしくない相手の、いきなりどこをほめればいいんだ?」と戸惑った人は、もうおわかりですよね。

今、目の前にいる相手の「見えるところ」を、とりあえずほめるのです。

髪型、シャツ、ネクタイ、ズボン、靴、アクセサリー、、、目に見える部分は意外と多いものです。

それを、真剣にではなく、それとなくほめる。さらっと流れるように軽い感じで言葉に出す。

褒められて嫌な気分になる人はいないと考えれば、相手を「ほめる」ことは、取っ掛かりやすい雑談の切り出し方ではないでしょうか。

前述した「プラスα」のフレーズにも大いに使えそうですね。

まとめ

雑談に苦手意識のある方が、とくに気になっているポイントが「雑談の取っ掛かり」のところではないでしょうか。

「雑談に結論はいらない」「あいさつ+α」「見えている所をほめる」どれも簡単で、すぐに使える雑談の方法ばかり。

あなたの今までの雑談の固いイメージが変わったのでは?

大事なのは、リラックスしてゆる〜く、なが〜く、とりとめのない会話を楽しむこと。

雑談というのは会話ではなくコミュニケーション。「中身がない話」であることに意味があるのです。

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